天然木製のダイニングテーブルとは?
天然木製のダイニングテーブルといっても木そのもので作られているとは限りません。テーブルの製法の主なものとして①木を板状にして何枚か並べたもの(無垢材)、②プレスした硬い板の表面に薄く剥いだ木を貼ったもの(突板貼り)に分かれます。木によって特性が異なりますので、一概に無垢材製の方が良いとは必ずしも言えません。木の太さや耐久性などによってどちらの方が望ましいか変わります。
天然木製に対し、加工して作られたものの代表的なものがMDF材です。圧力を加えて(プレス)人工的に作られた硬い板です。一番安いものは表面に木目を印刷した紙を貼った「プリント化粧板」と呼ばれるものです。
天然木ウォールナット製のダイニングテーブルの特徴
マホガニーとチークと並んで世界三大銘木と言われています。「walnut」nutという表記からわかる通りクルミ科に属します(厳密には違うのですがかなり専門的なお話になるのでザクッとクルミ科という事で問題ありません)。やや赤味~深みのあるブラウン色です。無垢は木目が荒く節も多いですが、突板ではクセが無く上品で美しい表情です。原産地は北米なので日本にはない木の為、輸入に頼ることになりますが北欧ブームの際に多くの家具に採用され、日本でも馴染の深い木材となりました。
耐久性…衝撃には強いが、引っかきキズには弱い。色が退色しやすい。紫外線が当たると明るく(赤味を帯びる)なります。小さな子供がいるご家庭では注意が必要です。
狂い…夏場の湿気・冬場の乾燥による狂いが多い方です。天板裏に「反り止め」が設置されている商品はしっかと気遣いを持って作られていると言えます。
価格…高めです。
ウォールナット製テーブル
ダークブラウン系でダントツ人気なのがウォールナット材。豪華で上品な木目が楽しめる高級木材です。重厚感があるので北欧風コーデにオススメ!
天然木アルダー製のダイニングテーブルのメリット
ヨーローパや北米の広葉樹で、伐採直後は白っぽく、時間が経つと濃くなりますが、一定ラインを過ぎるとあまり変色しません。ナチュラル系の家具にはもってこいの木ですが、派手な木輪や節がなく、きめ細かくて美しい表情なので着色してブラウン系の家具にも使われるほどです。ナチュラル系家具の代表的な木材である「オーク」や「タモ」に比べると、圧倒的に軽く、それでいて加工がしやすいので近年ではかなりシェアを伸ばしています。美しいラインなどを表現できるので家具だけでなく、ギターなどにも使われています。アルダー材は突板貼りではなく無垢材で作られることがほとんどです。
耐久性…退色は少な目、キズには強いが強い衝撃は避けましょう。一般的な家具はウレタン塗装ですが、アルダー材の場合はオイル塗装(自然塗装)で仕上げられているアイテムが多い。
狂い…少ない木材です。テダイニングテーブルの天板裏に大きな反り止めなどは必要ないのでスッキリとした構造です。
価格…普通です。
アルダー製テーブル
ナチュラルカラー系の一番人気がアルダー材。近年特にシェアを伸ばしている注目株!木目の表情が美しく、加工もしやすいので職人からの人気も抜群♪
天然木パイン材のダイニングテーブルについて
パイン材は北米を中心に分布する針葉樹で、日本では「松」にあたります。パイナップルの木とは全く関係ありません。価格は安めで突板加工ではなく無垢材で作られることが多いです。加工がしやすくカントリー調、アンティーク系の家具に採用されています。使っていくうちに傷がついていく他の木材と違って、使い込むほどに味が出てくるので使いやすい木です。少しキズがついても軽く補修すれば、それがかえって表情を増してくれます。
耐久性…衝撃には強くありませんが、擦れキズには強い方です。直射日光に当たらなければ、退色は少ない方です。
狂い…夏場の湿気・冬場の乾燥による狂いは多い方ですが、あまり目立ちません。
価格…やや安い。
パイン製テーブル
その豪華な表情とは裏腹に軽量で加工しやすいパイン材。とても軽いので女性でも持ち運びしやすい木材です。北欧カントリー系の家具によく使われています。
天然木オーク製のダイニングテーブルのおすすめポイント
家具で最も沢山使われている木と言っても過言ではないのが「オーク材」です。種類の系統がとても多く、ホワイトオーク、レッドオークなど親戚がいっぱい。ナラ材と呼ばれることもあります。北米~ヨーロッパを中心に生息しています。日本ではどんぐりの木と言えば連想しやすいですね。木目は豪快で節も多めです。家具の中では一つ一つの木目の個体差が出やすい木です。硬くて重量もあり、どっしりとした印象です。衝撃・加重には強いですが、乾燥には弱いので冬場のストーブの近くは厳禁です。
耐久性…衝撃や加重には強い。乾燥に弱く伸縮率が高いので、テーブルの天板裏には反り止めが施されているのが望ましいです。
狂い…多い木材です。湿気・乾燥の激しい環境ではなく、ある程度湿度が安定した空間での使用をおすすめします。
価格…やや高い。
オーク製テーブル
豪華で迫力のある表情が特徴の高級木材。はっきりとした木目や節は玄人ウケが良い。繊細な加工がしにくい分、素朴で豪快なテイストが味わえます。
天然木アッシュ材・タモ材のダイニングテーブルの特徴
アッシュ材とタモ材は元々違う木ですが、見た目の表情や特徴がとても似ています。タモ材は「家具の王様」と呼ばれ、以前はとても多くの家具に使われていました。家具以外にスポーツ用品にも沢山採用されています。価格がかなり高いので最近では特徴が似たアッシュ材が注目されるようになりました。アッシュ材の主な原産地は北米で成長するとかなり高くなります(30~40メートル位)。
耐久性…粘りがあり強度は高めです。紫外線にも耐性があり一般的な仕様の範囲では大きな退色はありません。
狂い…若干ありますが、ウォールナットやオーク程ではありません。
価格…高めです。
アッシュ・タモ製テーブル
とても加工がしやすいので、家具だけでなくスポーツ用品にも多く使われている木材。クセがない木目で、コーデしやすく、ここ数年で一気に人気沸騰!
天然木ラバーウッド製のダイニングテーブルのメリット
ラバーウッドとはゴムの木です。木から出る樹液がゴムの原料ですが、樹液を搾り取って乾燥した状態の木を家具の材料として利用します。「ラバーウッドの木で作った木は安物であまり良くない!」という方がいますが誤りです。ゴムの木は南米や東南アジアなどの暑い地域に広い範囲で分布していて、かつ成長が他の木に比べて圧倒的に早いので供給量が多いため安価で流通しているのであって、木の性質が悪いから安いのではありません。節や豪快な木目などはなく、きめ細かくて繊細な表情です。特に手触りもとても滑らかです。実は木の知識のない人に種類を伝えずに、好きな木を選んでもらうとラバーウッドが一番人気だったという例があるほど上品でクセがない表情が魅力です。
耐久性…乾燥しているので衝撃には強めですが、ひっかき傷などには弱いです。
狂い…乾燥しているので少なめです。
価格…安いです。コストパフォーマンス抜群です。
ラバーウッド製テーブル
「穏やかな木目、加工がしやすい、ソフトな肌触り」こんなに優秀なのに低価格!近年注目度ナンバーワンの木材。
木製以外のダイニングテーブルの素材もチェックしましょう
ダイニングテーブルがどんな素材で作られているかをチェックしてみましょう。素材は質感に影響しますのでどんな材質で作られているかを知ることでより効果的なコーディネートが可能です。
光沢&鏡面テーブル
艶のある光沢感が上品で高級感を感じさせます。グレードの高い商品になるとUV塗装の鏡面仕上げのモデルもあります。
ガラス製テーブル
ガラス天板は割れそうで怖い、危険度が高い…いえいえ、強化ガラスなので簡単には割れません。汚れについては木製よりも断然耐久性が高いです。
セラミック製テーブル
キズや汚れに強く見た目も高級感が漂うセラミック製。金額は張りますが置いた時の感動はかなり高いです。
大理石柄テーブル
本物の大理石は高額で重量もかなりあり富裕層向けの素材ですが、近年は技術が進歩し、使いやすい大理石調モデルが登場するようになりました。
アイアン製テーブル
アイアン(鉄)製の脚はしっかりと天板を支えてくれるので安心感が高く人気。天然木とのビジュアルの相性も高いのでお洒落なダイニングテーブルが多いです。
ダイニングテーブルを色・カラーから選ぶ
ダイニングテーブルを色・カラー別にわかりやすくまとめました。お部屋の内装や家具と合わせるには色から選ぶのが失敗せずに確実。チェアは同系色で合わせても、対になるカラーリングでもお洒落にコーディネートできます。お部屋の中で広い面積を占めるので天板のカラーリングはしっかりと検討して決めたいですネ!
白ホワイトのテーブル
常に高いニーズを持つ白・ホワイトのダイニングテーブル。特に光沢・鏡面など艶のあるタイプが高い支持を得ています。
黒ブラックのテーブル
引き締まった大人のカッコ良さをダイニング空間にもたらせてくれるのが黒・ブラック。傾向としてはガラス天板のモデルが多いです。
グレーのテーブル
クールで都会的な印象を与えるグレー色。商品数は少なく希少価値が高いカラーです。
ブラウンのテーブル
落ち着いた色合いで人気ナンバーワンのブラウン色。様々な天然木で作られて一番選択肢が豊富なカラーです。
ナチュラルのテーブル
お部屋を明るい雰囲気にしてくれるナチュラル系も根強い人気。タモ・アッシュ・オーク・アルダー・ビーチなど天然木の種類も豪華。